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FEATUREひと手間と、その先。

LIGHTING

#11

器を楽しむように、照明でも

灯りは暮らしの中でとても重要な要素です。仕事や家事に忙しかった1日の終わりに、ほっと一息つけるようなあたたかい灯りがあるといいですよね。お気に入りのインテリアに囲まれた部屋でくつろぐひと時は、まさにエネルギーチャージできる大切な時間です。

2018.11.21

  1. kanehenさんの照明の内側

    器のような雰囲気をもつ作家さんの照明

    家具や器には自分なりのこだわりがあって、お気に入りを集めている。でも照明に関しては少し難しそう、どこで買ったらいいのか分からない…という声をときどき聞きます。街の電気屋さんで見たものや、ハウスメーカーさんが薦めてくれるものが何となくしっくりこない、という方もいらっしゃるかもしれません。そんなこだわり屋さんにぜひおすすめしたいのが、今日ご紹介する作家さんの作る個性的な照明です。
    作家さんの手で丁寧に作られた器は、使う方もなんだかゆったりした気持ちになりますよね。大量生産ではなく、ひとつひとつ丁寧につくられた器は、普段の食事やお茶の時間を豊かなものにしてくれるような気がします。実は作家さんの中には、器などだけでなく照明も作っている方もいるんですよ。

    角田淳さんの白磁の照明

    角田淳さんは、旦那さんの松原竜馬さんと2001年に窯を構え活動されています。角田さんの作る磁器は、女性らしいぬくもりのある白色が魅力。手しごとの跡が残る磁器のシェードを通してふわっとやさしい光が広がります。均一でない素材感は光の揺らぎも感じられてまるでキャンドルの灯りのよう。磁器という硬い素材を使っていながらなんともほっこりした気持ちにさせてくれます。

    灯具の上側の金属部分を覆う陶器のパーツ

    灯具の金属部分を覆うパーツ。ひとつひとつ形が異なり、全く同じ物はひとつとしてありません。
    こぶりなのでこんな風にいくつか並べて光量を増すのもお薦めです。同じ形でも少しづつ表情が違って、自然とリズムが生まれます。もともと器などで、その表情豊かな白色、薄く繊細な質感は定評のある角田さんの磁器。灯りがついてない時もついている時も両方、眺めていたくなる美しい照明です。

    ランプシェード ライトブルー

    ヒロイグラススタジオのガラスの照明

    岡山県備前市にスタジオを構えるヒロイグラススタジオの花岡央さん。代名詞ともいえるrenシリーズは京都の町屋などで扉や窓にみられる縦格子「連子(れんじ)」をモチーフにしたデザイン。手吹きガラスのやわらかなフォルムと、涼しげで凛とした佇まいのバランスが魅力です。少し懐かしいような色とデザインが人気のロングセラーです。

    ほんわかとした灯りが特徴的

    灯してみた様子。連子模様がとても美しいです。
    並べて付けるのもかわいいです。灯りをつける数で明るさの調整もできるので用途や気分に合わせて使い分けられます。カラーもパープル、オリーブ、ライトブルーにホワイトと豊富。色を揃えて並べるとすっきり整った印象になりますが、あえてバラバラの色にして時々入れ替えて遊んでみるのはどうでしょうか?また、灯りが点いている時とついてない時、色の見え方が変わるので、朝晩と飽きずに楽しめますね。

    ランプシェード 荒らし 真鍮

    kanehenの真鍮の照明

    現在岐阜県で制作をされているkanehenさんは、東京芸術大学の鍛金専攻を修了された後、2003年からkanehenとして活動されています。女性ながら、お一人でデザインから制作までされているkanehenさんの作品は、真鍮という素材から感じられる凛とした雰囲気の中にも、金槌でたたいた跡から女性らしい丸みであったり、優しさを感じることができます。Kanehenさんはとてもご自身の暮らしを大切にされているので、そのお人柄が作品に現れているのかもしれません。以前、「素材と形とを、私の意志や希望のようなものを、空間に現せれば…」と、kanehenさんはご自身のBLOGで綴っていました。物自体を捉えるのではなく、空間を考えてものづくりをする、とても素敵なkanehenさんの作品をご紹介します。

    表面のざらざらとした様子

    さて、こちらは真鍮を表面に凸凹のある「荒らし槌」という金槌でたたき、槌目を転写させているシェード。ぼこぼことした質感が、真鍮のきらびやかな雰囲気よりこっくりとした深みを出しているこのシェードです。経年変化の様子や素材感が素敵なシェードなので、なるべく毎日近くで見て頂きたいです。なので、明るさがあまり必要ない場所で、長い灯具を使ってポッと灯すような使い方がおすすめ。例えば、玄関に花を生けて、その上に持ってくると空間が引き締まり、静かで品のよい玄関ができあがります。お店のレジ上に使用するのもおすすめ。小さめのサイズ感ながらしっかりとした存在感を放ってくれますよ。

    経年変化をしてマットな質感になっています

    裏面の様子。工業生産品ではない手作業の良さが感じられます。

    角田淳さんの照明たちとアンティーク家具の組み合わせ

    作家さんの手仕事でつくる、やさしい灯り

    今日は三人の作家さんの照明をご紹介しましたがいかがでしたか?これまでメーカーで機械生産されるのが当たり前の照明器具と、作家さんの手によるクラフト、手しごとは対極にあるものだったかもしれません。でも、シェードに作家さんの一点ものを選ぶことで、世界にひとつだけの自分のお気に入りの照明に。器を楽しむように、照明にもこだわってみませんか?

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