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FEATUREひと手間と、その先。

INTERIOR

#89

素敵なお家のヒミツをさぐる。 part.2 伸びやかにすごす吹き抜けの家。

SNSで見付けたり、はたまた町を歩いていて偶然出会ったり。思わず「うわ〜素敵!」なんて口に出てしまうぐらい魅力的な家は、どうやって作られ、そしてどんな風に暮らされているのでしょうか? シリーズ”素敵なお家のヒミツをさぐる”part.2の今回は、吹き抜けとモルタル土間が目を引くSさまのお家をご紹介いたします。

2023.02.17 by AXCIS ONLINE

  1. Sさんご一家について

    Sさん一家は、ご夫婦とお子さんの三人家族。そこに猫の「ヒビちゃん」も加わって、一家仲良く暮らされています。
    ご夫婦それぞれの実家もほど近い場所にあるため、休日はお互いの家族が行き来する機会も多いと言うSさん。お出かけはもちろんですが、家で料理をしたり音楽を聞いたりしてすごすのもお好きだと仰っておられました。

    家づくりのスタートは。

    Sさんのお家があるのは、岡山市郊外の歴史あるエリアです。旧街道や町家が立ち並ぶ景色は風情たっぷりで、お近くで借り暮らしをされていた頃から「いつか家を持つならこんな所がいいな」と思われていたのだとか。

    どんな風に家づくりをされたのか、エピソードをお尋ねしてみました。

    「結婚を機に家づくりを考えはじめたのですが、たまたま立地の良いこの場所に出会って、残存していた古い建物ごと購入したんです。当初は古い建物を生かしたリノベーションのプランを考えていたのですが、構造等の関係で難しい問題があり、新築のプランに変更した経緯もあります。」
    「家を作るなら吹き抜けのある明るい家がいいな〜と思っていました。でも実際に家づくりがスタートすると他にもいろいろ詰め込みたくなってしまって…。途中で山盛りになってしまったプランから余分なところを削ぎ落として、最終的に今の間取りに落ち着きました。設計士さんから最初に出していただいたプランにも近くて、自分たちの生活にマッチしているな、と感じています。」

    玄関エリアから続く、モルタルの土間

    Sさんの案内でお家をご紹介していただきます。
    「玄関から室内に続く廊下は、モルタルの土間にしてもらいました。外から入ってきてリビング、ダイニングまで繋がりがあって、扉のオーク材との組み合わせも気に入っています。扉をアーチにしたのと、猫専用の出入り口を付けてもらったのもポイントなんです。」

    ダイニングチェアはあえて不揃いで

    廊下の突き当たりには、ダイニング。こちらもグレーのペンダントライトと、淡色の木材のダイニングセットで色を統一されています。あえて不揃いにしたチェアがリズミカルで、楽しげなムードを食卓に添えていました。

    みんなが使いやすいアイランドキッチン

    「キッチンをアイランド型にしてもらうのも譲れない条件の一つでした。左右どちらからでも回り込めるので家族が家事に参加しやすくて、配膳や片付けの際にも助かっています。」ここもグレーやシルバーと淡色の木材のコンビネーション。玄関から室内へ進んで行くと、家全体が調和したムードである事に気付きます。

    吹き抜けから2階へ

    ダイニングから視線を移すと、伸びやかな光で満ちた吹き抜けが!建物周辺は町家が集まっているエリアなのですが、高い位置にある窓のおかげで明るい光が入り込んでいて、家中どこにいても快適な光を感じられます。吹き抜け部分にガラスのペンダントライトを数個吊り下げて、開放的な中にも落ち着きをプラスされています。

    2階は自由度の高い空間に。

    吹き抜けを上がった2階には、寝室として使われているワンルームと、日当たりの良いフリースペースがありました。2階は壁や扉をなるべく作らずに、子供の成長や生活の変化に合わせてフレキシブルに利用できる空間を意識されたそうです。

    日当たりのいいフリースペースを闊歩するヒビちゃん

    ”外”とつながる空間づくり。

    リビングに面した窓からは、ウッドフェンスに囲まれたお庭がチラリ。土間を延長したようなコンクリート部分は「犬走り」と言って、雨水や泥のはねかえりを防ぐ役目があるそうです。今はお子さんの格好の遊び場になっている「犬走り」ですが、まるで昔ながらの縁側のように、内と外の景色を繋いでくれていました。
    Sさんの家づくりは新型コロナウイルスの流行期と重なっていたため、着工が思っていたよりも遅れてしまったり、ネットショップ等を活用して家具を購入したり、といった出来事もあったそうです。

    「コロナ禍を経験したので、外に出掛けられなくても楽しく過ごせるようにとか、家にいても外の気配を感じられるように、と設計士さんにお願いをしました。娘も猫のヒビも色々な場所を動き回りながらすごしていて、結果的に良かったな、と思っています。」
    明るく、伸びやかなムードが漂っていたSさん宅。その素敵さの秘密は外と内の空間のつながりや、変化を見越したフレキシブルな空間づくりにあると感じました。

    小さなお子さんや、動物との暮らし方についてのヒントもいただいた今回の取材。みなさまのお家づくりにもお役立て頂けたら、幸いです。

    【 取材協力 】
    株式会社ココロエ一級建築士事務所
    〒700-0026 岡山県岡山市北区奉還町4-7-22 
    TEL.086-238-3557
    FAX.086-238-3444
    info@kokoro-e.jp
    https://kokoro-e.jp

    【 一部画像協力 】
    しんめんもく 後藤健治

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