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FEATUREひと手間と、その先。

【 使用実例紹介 vol.3 】洗練とプリミティブの古民家リノベ。(ふるまい家建築設計事務所)

SPACE DESIGN

【 使用実例紹介 vol.3 】洗練とプリミティブの古民家リノベ。(ふるまい家建築設計事務所)

アクシスの照明やパーツをご使用いただいている店舗や住宅をお訪ねして、実際の使い心地やコーディネート例を教えていただく使用実例紹介シリーズ。vol.3は、広い古民家をリノベーションして暮らすYさん宅をご紹介します。新しい素材と古い素材が自然に溶け合う空間の中で、アクセントとして選ばれていたのはアクシスのプッシュスイッチでした。住まいづくりへのこだわりと、古民家ならではの魅力についてお話を伺いました。

2026.07.17 by AXCISONLINE

古い福助人形は岡山の古道具店「maruse」で購入

古いものと新しいものが、自然に混ざり合う空間

岡山県南部、海と山に囲まれた自然豊かなエリアにYさんのご自宅はあります。様々な土地に暮らし、バラエティに富んだ趣味と経歴を持つYさんのお家は、その人柄を写したように多彩な空間でした。

いわゆる“古民家風”の演出とは少し異なり、空間全体はどこか軽やかで、洗練された雰囲気。
それでいて、新築住宅には出せない時間の積み重なりや素材の深みが随所に感じられます。

古い天井と新しい床材。古道具の箪笥には、オーディオセット。異なる時代の物が混ざり合いながらも、不思議とまとまりのある空気感がそこには漂っています。

民家に置いてあった古い家具や材料も活用

移築され、受け継がれてきた築100年の古民家

Yさん宅は、築100年以上の日本家屋。もともとは別の地域に建てられていた民家を解体し、現在の土地へ移築されたという背景を持つ建物です。柱や梁には現在ではなかなか手に入らないような太い木材が使われており、100年という年月を感じさせない力強さがあります。

昔の日本家屋は、現代の建築のように建物全体を一体化させるのではなく、柱や梁、瓦などの細かな要素を組み合わせて構成されていました。そのため、傷んだ部分だけを交換したり、別の建物から再利用したりしながら、長い年月をかけて受け継がれてきたのだそうです。

Yさんが描いた家のスケッチ

選んだのは、“住みながら”のリノベーション

Yさんは数年前にこの家を購入し、以来、DIYで手を加えながら暮らしてきました。

「もともと建築関係の仕事をしていたので、ある程度のことは自分でもできました。でも、水回りや床など傷みが大きい部分も多くて。家自体も広いので、全部を直すのはなかなか難しかったんです。」

お子さんの成長をきっかけに、本格的な住まいづくりを考え始めたYさん。当初は建て替えも検討していたそうですが、設計事務所「ふるまい家」の代表・古舞行央さんとの出会いをきっかけに、古民家を活かしたリノベーションへと方針を変更しました。

古舞さん曰く、「昔ながらの古民家あるあるなのですが、とにかく面積が広くて。母屋があって、そこに増築を重ねて各部屋があるような状態になっていました。けど、家が広いということは逃げ場があるという事でもあるので、Yさんには家の半分で暮らしながら、もう半分を工事する方法を提案したんです。」

家の中で生活スペースを移動しながら、少しずつ改修を進めていく。そんなスタイルで、”住みながら”のリノベーションが実現したそうです。

 

コンクリ土間床のLDKと、 板張りの天井

大きく生まれ変わった家

キッチンや浴室、トイレなどの水回りはすべて新設。もともと畳敷きだった部屋の床を抜き、コンクリート土間へと作り替え、新たなLDKとして生まれ変わらせました。
「住みながらのリノベーションだったので、毎日工事の様子が見られて楽しかったです。実際に現場を見ながら細かく調整できたので、職人さんは大変だったと思うのですが、自分たちは大満足の家づくりができました。」

住みながら改修を進めるスタイルは、設計・施工側に高い技術と柔軟さが求められます。Yさんは当時を振り返りながら関わった方々への感謝を語ってくださいました。

ソファは大阪のTRUCK FURNITUREのもの

空間に合わせて、少しずつ選び集めた家具たち

家具や設備にも明確なイメージがあったというYさん。

「工事の進行と並行して家具も探し始めました。実際の空間を見ながら、“これが合いそうだな”と想像して、いろいろなお店を巡って選んでいったんです。」

フットワーク軽く中四国から関西まで足を運び、時間をかけて選び抜かれた家具たちは、空間の中で自然に馴染みながら、それぞれがしっかりと存在感を放っています。

アートやビビッドなクッションが思いがけない色彩を生みます

「ありきたりじゃないインテリアにしたかったんです」

家づくりで意識していたことについて尋ねると、Yさんはこう話してくださいました。

「“このテイスト”って決め込みたくなかったんです。アメリカの古いものも好きだし、日本の古道具も好きだし、ヨーロッパのアパルトマンみたいな雰囲気も好き。だから、どれか一つに寄せるんじゃなくて、好きなものを組み合わせたかったんです。」

ジャンルに縛られず、自分たちの感覚で選び取っていく。その積み重ねは、確かにYさん宅ならではの空気感に表れています。

空間のアクセントになっていたプッシュスイッチ

家のあちこちで目にした、アクシスのプッシュスイッチ。漆喰の白い壁にさりげなく馴染みながらも、小さなアクセントとして空間に存在感を与えていました。

リビングでは、ソファに腰掛けたまま手が届く位置にスイッチが配置されており、見た目だけでなく使いやすさにも配慮されていることが伝わってきます。なぜこのスイッチを選ばれたのでしょうか?

「トグルではなく、あえてプッシュスイッチを選びました」

「もちろんスイッチにもこだわりたくて、AXCIS CLASSICにも見に行きました。トグルスイッチは素敵なお店でよく見かけていたんですが、自分の家に使うなら少し違うものがいいなと思っていて。プッシュスイッチを見た時にこれだと思って、場所ごとに合うデザインを選びながら、何種類かを採用しています。」

イギリス製の鋼鉄のハンターストーブ

古民家生活に欠かせない薪ストーブも。

ダイニングの横にはどっしりとした薪ストーブが据えられていました。
断熱・気密性能を向上させた今回のリノベーションにおいても、薪ストーブはYさんたっての希望だったそうです。

「この窓に格子が入った、古めかしくて重厚なデザインがすごく好きだったんです。自宅にも絶対置きたいと思って注文したら、このタイプはなんと廃盤になっていて。最初は岡山、次に近隣の県の取扱店にあたってみたのですが置いていなくて、全国の取扱店に順番に電話でアタックして行ってやっと見つけることができたんです!」

Yさんは、楽しい家づくりの中で唯一大変だったのがストーブ探しだったかも、と、笑いながら当時を振り返り語っていました。

建具は元のままを使用

“残したい”という思い

古民家リノベーションは、法制度や設計技術、施工に至るまで、新築住宅とは異なる知識や技術が求められます。昔ながらの工法への理解、多様な素材を扱った経験、単純に建材を組み立てるだけではない総合的なスキルが必要となり、こうした住まいづくりは年々難しくなっているのだそうです。

Yさんが古民家を残したいと思った背景には、「近い将来、こういう家をつくれる技術自体が失われてしまうかもしれない」という思いもあったといいます。

リビングの一角で気付いた、古い板張りの天井と、新しく組まれた木材。異なる時代の素材が自然につながる様子は、この住まいを象徴するような場所です。新旧が混ざり合うことで生まれる美しさという、リノベーションならではの魅力が空間の随所から感じられました。

さいごに

「家づくりも、インテリア選びも、とにかく楽しかったです。」そう振り返るYさん。広く生まれ変わったリビングには、今日も家族が自然と集まり、それぞれの時間を過ごしているそうです。

築古住宅のリノベーションは、新築とは異なる難しさもあります。一方で、古い建物だからこそ生まれる魅力や、新築では得られない豊かさもあります。これから住まいづくりを考える方にとって、Yさん宅の暮らしがひとつの参考になれば幸いです。

【取材協力】
株式会社ふるまい家 建築設計事務所
自然素材を使用した趣のあるデザインと、暮らしやすい性能を両立した建築を得意とする建築設計事務所。
リノベーションにまつわる法制度・補助金等への理解も深く、物件取得からの相談も可能。
https://furumaike.com/renovation


【画像協力】
三階ノ写真室

 

https://www.instagram.com/3floor_photo/

 

【採用アイテム】

セラミックプッシュスイッチ ホワイト

セラミックプレート3プッシュ スイッチ ホワイト

[文章・編集:AXCIS ONLINE]

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