ラタン、籐（とう）とも呼ばれるこの素材は、東南アジアなどに自生するヤシ科の植物から作られます。ツルのように他の樹木にからみつき高く伸びるこの樹木は、太さ3〜15mm、長さは200メートルを越える事もあり、軽くて柔らかく、強固な繊維が特徴です。

ラタンは成長スピードが早く、加工がしやすいという特性も相まって古くから家具や建材など様々な身の回りの物が作られて来ました。特にラタンのチェアは東西様々な地域で作られており、アンティークのラタンチェアは定番で人気の一脚です。手作業で生み出される微妙なカーブや、大小さまざまなラタンを組み合わせて作り上げられるチェアは、曲げ木とはまた違ったしなやかな座面が特徴的です。

アクシスのラタンラウンドチェア＆スクエアテーブルは、狭い日本の住宅事情も考えた小ぶりなサイズ感。リビングに置いておいても邪魔にならず、子どもから大人まで優しく背中を受け止めてくれます。

ラタンは種類や部位によって、太さや堅さも異なります。様々な部位を組み合わせて編むように作り上げられるチェアは、最小限の構造ですが耐久性に優れています。ウッドチェアや布・革張りのチェアが「面」全体に体を預けるとしたら、このラウンドチェアは点の集合体が体を受け止めるよう。

チェアを引く時の軽さや、座り込んだ時のわずかなきしみが生み出すのは、自然体で優しい雰囲気。ナチュラルや和のインテリアにはしっくりと馴染み、モダンなインテリアには外しとしてアクセントになります。

本を一冊、お茶を一杯。そんな時間にぴったりなスクエアテーブルは、天板、脚ともにラタンで編まれたコンパクトなサイドテーブルです。ラタンラウンドチェアとセットで使うのはもちろん、ソファやベッドサイドに置くのにもちょうどよいサイズ感をしています。

ひも状の部位を使って編まれた天板は、編み加工独特のでこぼこを最低限に抑えて、コップやお皿が安定して置けるように作られています。スクエアタイプは壁付けもしやすく、リビングの隅や寝室でも圧迫感がありません。

下部に棚受けが付いているのでティッシュケースやブランケットを置いておいたり、バッグ置きとしても◎

スペースが狭くてソファが置けないお部屋でも、こんなコンパクトなチェア＆テーブルならどこかに場所を見つけてリラックスコーナーが作れそうですね。

白木のようにスッキリとした印象の「tuttu」シリーズは、ラタンの外皮をはがして磨き加工を施しています。通常のラタン家具は茶色い外皮をそのまま使用していますが、tuttuシリーズはあえて皮を取り除きクリーンな仕上げを行っています。脚部分は曲げ木、座面部分は幾何学的な編み地とデザイン性が強いにも関わらず、クセのないシンプルな佇まいが特徴的。片手でぱっと持ち上げられるほど軽いので、家中どこでも移動して使う事ができます。

「tuttu ラタン四角スツール」は座面が広めでゆるやかにカーブしているので、座ったときも体を受け止め安定感があります。座面高は約42cmと、一般的な日本製ダイニングチェアに近い高さ。しばらくのあいだ腰を落ち着ける事ができるので、ダイニングのサブチェアとして置いておいたり、リビング・寝室・玄関などにもおすすめです。

「tuttu ラタン三角スツール」はスマートな印象の3本脚スツールで、座面も小さいためサッと腰掛ける事ができます。座面高は45cmと一般的な日本製チェアより少し高く、キッチン・ダイニング・玄関・洗面所など、何かの作業の合間に腰掛けるのにちょうどよい高さをしています。

置いておくだけで絵になる姿は、小さなグリーンやオブジェを飾るのにもぴったり。場所を取らずにディスプレイをお楽しみいただけます。

可愛らしくて耐久性も十分なラタン製アイテム。自然素材ならではの手触りの良さは、家に置くのにぴったりな優しい表情を持っています。家族の集まるリビングや子供部屋、寝室まで、家中の様々な場所で愛用してあげてくださいね。