薄い木材を曲げて作られる、シンプルな楕円型の木箱。それが、かつてアメリカで活動していたシェーカー教徒たちが作り、道具として役立てた事で広く知られるようになった「シェーカーボックス」です。シェーカーたちの作ったチェアやオーバル型のボックスは今でも世界中で人気があり、オリジナルシェーカーの道具にインスパイアを受けたものもたくさん作られています。
FEATUREひと手間と、その先。
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【staff voice】シェーカーボックスシリーズ、私たちはこんな風に使っています。
かつてシェーカー教徒たちが生活の道具として作り出した「シェーカーボックス」。オリジナルのシェーカーボックスの魅力はそのままに、現代の日本の生活に添うようデザインされたのがAXCISのシェーカーボックスシリーズです。今回は実際にAXCISで働くスタッフがお家でどんな風に使っているのかをご紹介いたします。
2020.04.24 by AXCISONLINE
シンプルな楕円形の木箱「シェーカーボックス」
実用的な形と、細部へのこだわり
アメリカの物作りと言うと無骨で質実剛健なイメージがありますが、シェーカーの道具はシンプルなだけではなく、どこか優雅な雰囲気も漂っているのが特徴です。古いヨーロッパの空気感とアメリカの合理的な文化が混じり合ってできたデザインは、実用的ながら細部にも気を配った絶妙なバランスを持っています。
シンプルなデザインの良さが浸透した現代でも、シェーカーの道具が持つミニマルな形は新鮮さを与えてくれます。シェーカーの生きた時代から100年以上経って世の中は大きく変わりましたが、人の生活の根本的な部分はあまり変わっていません。家の中を綺麗な状態にキープしたい、家事をスムーズに行いたい。そんな普遍的な欲求にほどよく寄り添う形が、シェーカーの道具にはあるのです。
実際にどんな使い方をしているの?
AXCISのシェーカーボックスは、元々アンティークのシェーカーボックスを使っていたスタッフが「シェーカーボックスのデザインの良さは残したまま、もっと気軽に使えるものがあったら…」と思ったのがきっかけです。サイズ、重さ、仕様や価格など、毎日の暮らしで気兼ねなく使えるように作られたAXCISのシェーカーボックス。実際にどんな使い方をしているのか、年齢や家族構成なども様々なスタッフに話を聞いてみました。
「ダイニングの隅にちょこんと飾っています」
シェーカーソーイングボックスを使っているのは、スタッフM。家族3人+猫1匹で暮らしていますが、もうすぐ新居が完成するので今の家でしか使えない物は増やさないよう心掛けているのだとか。「大きめサイズのオーバルボックスと迷ったのですが、引っ越し前の今はなるべく物のボリュームを抑えようと思ってソーイングボックスにしました」
ディスプレイとしての用途をメインに
シェーカーソーイングボックスは仕切りがあったり、2段式になっていたりとギミックがたくさん。便利なポイントに惹かれ、色々な使い方ができるかもと思い選んだそうです。主にアンティークのチェストやキッチンシェルフの上に置いて、ディスプレイとして飾っているそうです。
「小さい子どもやペットがいると、家具の上の物でも触ったりひっくり返してしまう事があるんです。前はガラスベースにお花を飾ったり壁にポスターを貼ったりしていたのですが、どれも破られたり壊されたりしてしまって危ないので飾らないようにしました」「窓が無いダイニングスペースなので、何かアイテムをプラスしたいなと思って。シェーカーボックスは木のぬくもりと端正なデザインの組み合わせが好みだし、軽くてカドが無いから、落としてもぶつけても誰もケガをしない!我が家にぴったりだと思って飾っています」
「無国籍インテリアに馴染むように、生活の物をしまいこんで」
スタッフTの家は、濃いブルーの壁が印象的な住まい。イギリスや北欧のアンティークチェア、メキシコの民芸品、日本の昭和のデザイン家具などが並ぶ様子は、ごちゃまぜながら統一感のある独特の世界観にまとめられています。個性的なアイテムに馴染んで飾られたシェーカーボックスは、中を開けるととっても実用的な用途で使われていました。
オーバルボックスMには、子供のおもちゃを入れて。ブロックやぬいぐるみなど大きいものは棚などに収納しますが、細々としたものはさっと出し入れできるボックスがおすすめです。おもちゃはカラフルなので大人っぽいインテリアには合わない事もありますが、こんなボックスなら出しっぱなしでも気になりません。
家族の薬袋もそのまま立てて
市販薬や薬袋を入れておくのには、スイングハンドルボックスが使われていました。ついつい溜め込んでしまいがちな薬類ですが、何の薬なのかが一目で分かると管理も簡単。家族が多かったり、サプリなど日常的に飲む薬がある場合は、目につく場所に出しておけるのもポイントです。
「デジタルガジェットの定位置に」
スタッフYは窓辺のワークスペースにオーバルボックスSを置いて、ワイヤレスイヤフォンや充電器、マウスなどをしまうボックスとして使っていました。デジタル機器とシェーカーボックスの組み合わせは、新しいものと古いものが共存する様子がとても今らしい空気感でした。
「個人的になるべく物を持たないミニマルな暮らしがしたいんです。自宅で仕事をする時など、目に入る所がごちゃごちゃしていると気になってしまって」「デジタル機器周りって静電気のせいもあってホコリをかぶりやすいんですよ。使わない時はふた付きのボックスにしまっておけばいつでも清潔に保てるのでおすすめです」
「キッチンカウンターに並べて、おやつや果物のトレイに」
シェーカーオーバルボックスMと、オーバルトレイを選んだのはスタッフU。賃貸マンション住まいでリビングダイニングが狭いので、あらゆる場所を有効活用するため頻繁に配置換えをしています。「チェストなど何かを飾るための家具が無いので、キッチンカウンターがその役割をしています。実用性とインテリア性を兼ねたアイテムを置いて、ちょっとでも雰囲気を良くしたいなと思って」
「子供が保育園で夕方まですごしているので、帰宅した時にはお腹ぺこぺこの状態。夕飯まで間が持たないので、手を洗った後すぐ子供が自分で食べられるよう、キッチンカウンターに軽めのおやつを置いてるんです」
「カウンターの幅にちょうど収まるサイズなので、縦に置いたり横に置いたりと色々試しながら使っています」
オーバルトレイはフチ部分が滑らかなカーブになってて何が入っているか見えやすく、横から物を取り出す動作もスムーズです。よくある住宅のキッチンカウンターは大人でも腰より高く、重い物を乗せていると不安がありますが、シェーカーボックスは軽量なので安心して使う事ができます。
シェーカーボックスシリーズのアイテム一覧
現在発売されているシェーカーボックスシリーズは、全部で7アイテム。どれも天然のチェリー材を使用し、オイル仕上げを施した自然な風合いが特徴です。ハンドルトレイやオーバルトレイは、台所と食卓の間でカトラリーや軽食を持ち運ぶのにぴったりなオープン型のトレイ。ソーイングボックスは仕切りがあり2段式になっているので細々したものを分けて入れるのに適しています。
スイングハンドルボックスは取手とふたが付いているので、自宅外への持ち運びにも使えます。
オーバルボックスのS/M/Lは仕切りも何も無いプレーンな楕円形のボックスで、Lサイズのボックスの中にS、Mサイズをしまって入れ子状に収納しておく事も可能です。
シェーカーボックスの使い方は本当に人それぞれ。用途が限定されていないから、ライフスタイルが変わっても使い道を変えて使い続けられるのが一番の魅力です。現代の日本で暮らす私たちは、シェーカーたちが志したような「生活や心までもシンプルに」とは中々ゆかないもの。だからこそ、家の中ではすっきりとすごしたいものですね。
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