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普通だけどかっこいい。アメリカンスイッチの魅力

SWITCH

普通だけどかっこいい。アメリカンスイッチの魅力

どんな家にも必ずあるのに、あまり意識する事がない「スイッチ」。インテリアの黒子的存在のスイッチですが、アクシスではあえて「見せるスイッチ」としてデザインや素材にこだわって提案をしています。今回はシンプルさと格好良さのバランスが絶妙な「アメリカンスイッチ」についてご紹介いたします。(2020年9月4日)

2024.08.02 by AXCISONLINE

AXCIS CLASSIC店頭 アメリカンスイッチも全種類販売しています

アメリカンスイッチの歴史

日本で「アメリカンスイッチ」と呼ばれているシンプルなプレートスイッチは、長い間アメリカの住宅や公共施設などで使用されて来ました。約140年前にエジソンが電球の流通に成功し、その後耐久性に優れたスイッチの構造が開発されて世界の照明環境が向上した頃。アメリカンスイッチの原型とも言えるトグル式のスイッチが生まれ、その後内部構造などの進化はありながらも、ほぼ変わらぬデザインのままアメリカで使用されています。

日本製スイッチとの違いは?

スイッチは国や地域によってデザインや構造が異なります。日本で最もポピュラーな左右にON/OFFを切り替えるタイプや、最近の住宅で使われている四角いパネルタイプ(コスモスイッチ)も、日本独自のスイッチ。アメリカンスイッチは角形のトグルを上下に動かして、ON/OFFを切り替えます。

戦後の日本文化はアメリカから取り入れた物がたくさんありますが、スイッチもそのひとつ。実は日本でも昭和60年代以前にはアメリカンスイッチに似たスイッチが作られており、今でも古い住宅や公団マンションなどでは現役で使われているのを見つける事ができます。また最近はヴィンテージテイストのインテリアが流行しているため、日本の電機メーカーも「クラシックデザイン」としてアメリカンスイッチタイプの商品を販売し始めています。流行に左右されないシンプルな形は、時代を超えて愛される存在と言えるでしょう。

左・埋め込みボックス、右・片切りスイッチ ホワイト

埋め込みBOX対応の安心感

アメリカンスイッチシリーズは、日本の一般的な「埋め込みボックス」に対応しています。埋め込みボックスとは、住宅でよく使われるスイッチと壁内部の配線を繋ぐための箱形器具。アメリカンスイッチは埋め込みボックスと上下ネジ穴の距離が合うので、普通の日本製スイッチと同じ工程で工事ができます。工賃や工期などにも影響が少ないのが最大のメリットとも言えます。
※画像は未来工業社製の埋め込みボックスを使用しています。

埋め込みボックスに片切りスイッチを取り付けたところ

アメリカンスイッチを埋め込みボックスと組み合わせている様子です。アクシスで販売している丸形や真四角型のスイッチはデザイン性が高く非常に目を引くアイテムなのですが、そのままでは埋め込みボックスと組み合わせる事ができません。装飾的なスイッチはピンポイントの場所に設置して、その他の場所にはアメリカンスイッチを採用するのもおすすめですよ。

※アメリカンスイッチは、ビス穴ピッチ「83.3mm」の埋込ボックスに対応しています。
※石膏ボード用C型はさみ金具へお取り付けの場合もビス穴ピッチ「83.3mm」のものをお使い下さい。
※スイッチの取り付けは必ず電気工事の資格を持った電気工事店にご依頼をお願いいたします。DIYでの工事は事故や火災の危険性があるためおやめ下さい。

お家にアメリカンスイッチを取り付けるには

スイッチは住宅の中でも電気設備関連のアイテムとなるので、安全性や利便性に気を配る必要があります。現在新築やリノベーションの計画中なら、ハウスメーカーや工務店の担当者さんに早めに相談をしてみてください。スイッチや照明などは設計の初期段階から考えておくと、動線や見た目も考慮してインテリアの計画ができます。

新築の場合。

住宅を新築する場合には、生活動線や間取りなどゼロからスイッチについても計画できます。どの場所にどんな照明が必要か?その照明を操作するのにはどこにスイッチがあればいいか?といった根本的な所から、スイッチを選んでゆきます。ホームメーカーや工務店の担当者さんとお話をしながら、スイッチの種類、設置する場所、壁との色の相性などを考えてみて下さいね。

リノベーションの場合。

リノベーションの場合は、どれだけ内装や間取りを変更するかが関係して来ます。フルリノベーションなど大規模に工事を行う場合には、新築と同じように自由度が高く内装を選ぶ事ができます。早い段階で担当の方に相談をして、設備を選んでゆきましょう。

間取りをあまり変更しない場合や、RC造のマンションをリノベーションする場合は、構造上動かせない柱や壁も存在します。アメリカンスイッチはスイッチの数が増えるごとに横長になってゆくので、横幅が狭い壁だと壁面に収まらないケースもあります。日本製スイッチとは形状が少し異なるので、その点には工夫が必要かもしれません。

横幅が狭く変更もできない壁面に、3口のスイッチが欲しかったケース。上に2口スイッチ、下に1口スイッチを設置しました。どのスイッチにどの照明を割り振るかによって使い勝手も変わるので、動線にピッタリの配置を見つけて下さいね。

片切りスイッチ、3路・4路スイッチの違い

スイッチには「片切り」「3路」「4路」などの種類があります。「片切り」は、1箇所でだけ照明を操作できるタイプ。リビング・お手洗い・個人部屋など、1箇所から操作できればよい場所に適しています。

「3路」は2箇所から、「4路」は3箇所以上から照明を操作できるタイプです。廊下の端と端や、階段の下と上など、別々の所から照明を付けたり消したりする場合に適しています。

色×素材のバリエーション

アメリカンスイッチはプレートと、スイッチを組み合わせて使います。プレートはプラスチック、ステンレス、スチール、ウッド、陶器など材質が種類豊富。スイッチはプラスチック製ですが、ホワイト、ブラック、ダークブラウンと色展開があります。

ホワイトのプレートにホワイトのスイッチを合わせて清潔に。ウッドのプレートにブラックのスイッチを合わせて懐かしい雰囲気に。プレートもスイッチもブラックで揃えてミニマルに。組み合わせ次第で印象が全く変わるので、選ぶ楽しさが無限にあるんです。

リノベーション業者さんに依頼せずスイッチだけを交換する場合には、お近くの電気工事店さんにご依頼下さい。インターネットで地域名+電気工事店、スイッチ工事といったキーワードで検索して、電気工事士の資格者がいる電気工事店をお探し下さいね。

一見普通なのに、確実にかっこいいのがアメリカンスイッチ。シンプルさの中にほんの少しのぶっきらぼうさが垣間見えます。日本製スイッチには無いちょっとしたクセが、インテリアをこなれた雰囲気に仕上げてくれますよ。

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