いつ頃からなのか、自分よりも優先しないといけない事が増えてゆき、疲れや痛みをケアする時間が減ってしまった気がします。仕事や家事に追われるまま、自分自身は後回し。気付けば気力体力ともに限界に…というのは多くの方が経験されてきた事では無いでしょうか。
最近は、自分を労る=セルフケアの時間をちゃんと作って、ゆっくり休む時間を持とうと意識しています。
FEATUREひと手間と、その先。
SPACE DESIGN
店舗空間のつくりかた。part.3 Ruheさま
私たちの街にある、魅力たっぷりのお店。そんなお店をインテリアの視点から特集する「店舗空間のつくりかた」シリーズは、さまざまな業種のお店にお邪魔して、店舗ならではの空間作りを教えて頂きます。今回は岡山県倉敷市の「Relaxation Salon Ruhe」さまを訪問して、日常の疲れを癒す特別な空間を取材しました。
2023.01.27 by AXCISONLINE
セルフケアのこと。
日々の雑事からすこし離れて
とはいえ、休もう休もうと意識するほどに家事や用事が気になるのもままある事です。ソファに腰掛けさあ休もう、と座り込んだは良いものの(向こうの棚の埃が気になる…)なんて雑念がムクムク。結局いつもより念入りな掃除を始めてしまって、余計に疲れてしまうのもあるあるかもしれません。
Relaxation Salon Ruhe(ルーエ)さま
Relaxation Salon Ruheさまは、岡山県倉敷市で営業されているリラクゼーションサロンです。オーナーの當山章子さんは、サロン勤務等を経て独立。10年間ほど別の場所でお店を運営されたのち、2021年に「Ruhe」をオープンされました。
完全予約制・女性専用のプライベートサロンは、静けさと清潔感を湛えた特別なムード。當山さんの穏やかな人柄と周辺の自然あふれる環境も、心のざわつきをスッと鎮めてゆきます。
リラクゼーションサロンって、どんな場所ですか?
柔らかいカーテン、アンティーク家具のような施術台、光の入り方も明るすぎず暗すぎないトーンを保っていて、眺めているうちに意識がスローに落ち着くのを感じます。
リラクゼーションサロンとは、一体どんな場所なのでしょうか?この空気感の秘密は何なのでしょうか?
心身ともに深いリラックスを味わう
「Ruheではボディやフェイシャルのケアを通して、コリや疲れをほぐす施術を行っています。定番はオイルを使用したマッサージですが、他にも身体や肌の状態を整える様々なメニューがあります。もともとリラクゼーションに関わる領域全般に興味があって、最近は整体やアーユルヴェーダ(※インドの伝統的医学)の勉強をしたり、お客様の悩みに向き合うため多角的なアプローチを学んでいます。」
ドイツ語で「安らぎ」を意味するRuhe(ルーエ)という言葉。日常生活の疲れを抱えた人が訪れるサロンでは、香り・置いてあるもの・内装など、さまざまな感覚を通して心身が安らぐ工夫がされています。ミニマルな空間なのに緊張感は無く、どこまでもゆったりとした気持ちになれるのは、思考の外にある感覚を呼び起こしてくれるからなのでしょうか。
「サロンは自宅と同じ建物にあるんです」
Ruheさまは當山さんのご自宅と同じ建物で営業されています。二階建ての建物を縦半分に分けたような構造をしていて、自宅部分と店舗部分で入り口も完全に分けられていました。
「遠くの場所に店舗を借りて通うスタイルより、自宅で生活と両立しながら働きたかったんです。結婚を機に自宅を建てる事になった時も、プライベートを大切にしながら店舗も併設できる方法を沢山考えました。」
「場所に合わせたもの選びをしています」
家族が暮らすプライベートな空間と、外部からお客様がやって来るサロン部分。間取りや構造で動線を分けたり音が聞こえないようにするのはもちろんですが、當山さん自身が気持ちのオンオフを切り替えられる工夫もされているそうです。
たとえば、サロン部分は白を基調になるべく優しい雰囲気のもので揃える。対する自宅側は、少しダークトーンの壁紙や工業的なテイストのアイテムも選ばれているそうです。
自宅は家族の好みも重視して
「自宅は自分一人の場所ではないので、家族の好みも取り入れて内装を選びました。スイッチひとつでも、サロン側は白い陶器製のタイプ、自宅側は金属製のタイプにしています。」
ご自宅やサロンのあちこちに飾られたアートやオブジェの数々。そのどれもがしっとりとした透明感を湛えていて、當山さんが大切にしている価値観が垣間見えるようでした。
おわりに。
Ruheさまの空間に身を置いている時、夢うつつのようなリラックス感を味わいました。見つめるときらきら光を反射するガラスシェード、触るとつるつるした陶器のスイッチなど、五感で受け取る心地よさを体験したからかもしれません。
ただ眠ったり、休むだけとは違う「安らぐ」という状態。空間やインテリアからそれを得るためには、触れる・嗅ぐ・見るなど、感覚にポジティブな影響をもたらすもの選びが重要だと感じました。お店作りや家作りをする際、ぜひこの「感覚的な心地よさ」という物差しも取り入れて、場作りをされてみるのはいかがでしょうか。
■ Relaxation Salon Ruhe(リラクゼーションサロンルーエ)
岡山県倉敷市児島にある、完全予約制・女性専用のエステ・リラクゼーションサロン。ルーエはドイツ語で「安らぎ」という意味を持ちます。お客様との信頼関係を大切にし、「まごころの施術」を目指しています。自宅サロンならではの「安らぎのひととき」を過ごして頂ければ幸いです。
[ 公式HP ]
https://pe-akiko-0920.wixsite.com/-site-2
[ Instagram ]
https://www.instagram.com/__ruhe/
■ Special Thanks
・koji miyawaki (art)
https://www.instagram.com/kojimiyawaki1988/
・cafcaHANAtoKAZEnoHI(dry flower)
https://www.instagram.com/cafcahanatokazenohi/
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