「いってきます」「ただいま」「おじゃまします」。いくつもの言葉と人が行き交う玄関は、外と内とを繋ぐはざまの空間。居心地の良い玄関では落ち着いて身の回りを整えられるし、外から帰って来ても心から安心することができます。
家族を送り出したり来客を迎え入れたりと、日に何度も出入りする玄関。家の顔とも言える玄関は、いつも良い雰囲気の空間にしておきたいもの。今回は玄関の印象に影響を与える照明選びについてご紹介いたします。(初出2020年8月7日)
2024.08.30 by AXCISONLINE
「いってきます」「ただいま」「おじゃまします」。いくつもの言葉と人が行き交う玄関は、外と内とを繋ぐはざまの空間。居心地の良い玄関では落ち着いて身の回りを整えられるし、外から帰って来ても心から安心することができます。
玄関には「外玄関」と「内玄関」があります。「外玄関」は戸建住宅のエントランスポーチやマンションの扉の外側にあたる空間の事。「内玄関」は扉を開けた内部の玄関の事を指します。
マンションであれば外玄関は管理会社が管理を行うため、自分たちが照明などを準備するのは内玄関のみとなります。戸建住宅の場合は外玄関・内玄関ともに自身で管理するため、照明やさまざまな設備も自分たちで設置する必要があります。
外玄関に照明があると便利なだけでなく、近隣住民や訪問客にとってもウェルカムな空気が醸し出されます。
外玄関で使用するなら、外灯タイプの照明をセレクトしましょう。水気を防ぐ機能があるので、屋外でも安心して使用できます。設置場所は玄関ポーチなどの軒下や、表札やインターフォンの近くがおすすめです。夜間に鍵を開けたり、階段を使用する際に見やすい場所がベストとなります。
鍵を開けてドアを開ければいつもの我が家。内玄関の照明はその家らしさがあり、空間のアクセントになる物がおすすめです。荷物を置いたり雑然としがちな玄関ですが、照明等で”飾る”要素があると空間に調和が生まれます。
壁面に設置して使うブラケットライト。照らしたい場所の近くを明るくできて、見た目も楽しめる照明アイテムです。コンパクトでミニマルな存在感の「koti」シリーズは、外玄関・内玄関の両方で使用できるブラケットライト。ざらりとした塗装がモダンな雰囲気で、新素材を使用した住宅にも違和感なく馴染みます。
天井から吊るして使うペンダントライトは、装飾性があって空間のアクセントとなるアイテム。シェードを組み合わせて使用するため、素材や形状によって明かりの広がり方に特徴があります。ガラスのシェードは電球の光を遮らないので空間全体を明るくし、アイアンなどの金属シェードは下方向を集中的に照らします。
玄関照明は、外玄関なら雨風の当たらない玄関ポーチの下や、雨よけのある門柱に設置しましょう。アクシスの外灯は防水仕様の物も多くありますが、大量の雨水にさらされると故障の危険性があるため、軒下設置を推奨しています。
内玄関なら雨風の心配はありませんが、出入りに邪魔にならない場所を選んで設置しましょう。天井はもちろんのこと壁面もおすすめの設置場所です。
天井高約250cm程度の玄関の場合、ペンダントライトを使用するなら15cm〜30cmコードの灯具を選びましょう。シェードもコンパクトなサイズの物を組み合わせて、出入りの際にぶつからないように気を付けます。(※天井が高い玄関では灯具の長さも60cm〜150cmなどのタイプを選び、暗くならない場所に吊り下げて使います。)
ブラケットライトの場合、下駄箱の上や玄関ホールの壁面に設置します。天井の高さに左右されずに人の動線近くに設置できますが、全体的な明るさが足りない場合もあるので注意が必要です。
玄関の照明に使う電球は、明るすぎず暗すぎない光量のものを選びます。暗い玄関が良くないのはもちろんですが、明るすぎるのも考えもの。たとえばリビングより玄関が明るいと、中に進むほど部屋が暗く感じてしまう現象が生じます。
ファミリー向け住宅の玄関は、2坪(約3畳)の広さを取っているのが一般的です。ここにペンダントライトを吊るす場合、約800ルーメン(白熱電球換算60W相当)程度の電球を使用するのが基準値となります。
もっと明るい玄関がお好みの場合には約1520ルーメン(白熱電球換算100W相当)の電球を使用するか、別でダウンライトやブラケットライトを設置する・フロアランプを追加するといった方法もGOODです。
玄関周りにはスイッチやポスト、表札など、さまざまなアイテムが存在します。それぞれのデザインや素材の組み合わせを考えてチョイスすれば、統一感のある空間が完成します。
外から帰って来て迎えてくれる玄関がお気に入りの場所なら、今日の疲れも吹き飛びそうです。住宅だけでなく店舗や事務所などにも使用できるので、ぜひ建物外観にマッチする一点を見つけてくださいね。
照明の選び方や、小物使いでぐっと表情を変える玄関インテリア。訪ねて来てくれる来客の方をもてなすイメージで、お家にぴったりのアイテムを探してみてはいかがでしょうか。帰宅した時ほっと嬉しい気持ちになれたなら、きっとずっと愛着のあるお家であり続けるでしょう。
SHARE