住宅における照明とは、生活の質に大きく関係する存在です。照明を付ける事で夜間に作業ができ、暗い中にあかりが灯って心理的な安心感を得られる…。ダイニング照明にペンダントライトが推奨される事が多いのも、シーリングライトやダウンライトでは得られない温もり感を演出するためだと言えます。
夕食の時間に照明を付けて食卓につき、温かい料理を囲んでゆったりくつろぐ。自然と集いたくなるようなダイニングを作るために、ペンダントライトの大きさやテーブルサイズとの相性について確認してみましょう。
一日の終わり。食卓で晩御飯を囲むひとときは、ゆったりと心をリラックスさせてくれます。ダイニングを安ぎの空間にするためには「テーブル」と「照明」の関係が大切。今回はダイニングテーブルのサイズとペンダントライトの組み合わせについてご紹介いたします。
2025.02.18 by AXCISONLINE
住宅における照明とは、生活の質に大きく関係する存在です。照明を付ける事で夜間に作業ができ、暗い中にあかりが灯って心理的な安心感を得られる…。ダイニング照明にペンダントライトが推奨される事が多いのも、シーリングライトやダウンライトでは得られない温もり感を演出するためだと言えます。
夕食の時間に照明を付けて食卓につき、温かい料理を囲んでゆったりくつろぐ。自然と集いたくなるようなダイニングを作るために、ペンダントライトの大きさやテーブルサイズとの相性について確認してみましょう。
一般的にひと一人が食事をするのに最低限必要なスペースは「幅60cm×奥行40cm」と言われています。2人掛けのテーブルなら「幅80〜100cm×奥行80〜100cm」、4人掛けなら「幅120〜160cm×奥行80cm」、6人掛けなら「幅180cm以上×奥行80cm以上」が最低限必要なサイズとなります。もちろんテーブルによってデザインやサイズはまちまちで、海外製のテーブルやアンティークの家具は上記にあてはまらない物も多くあります。あくまで目安として「これぐらいの大きさは必要なのだな」と覚えておいて下さいね。
1人〜2人暮らしの家にぴったりなのは、2人掛けテーブル。ふたりが向かい合って食事を並べても窮屈じゃないのは「幅80cm×奥行80cm」以上のテーブルとなります。ペンダントライトもあまり大きすぎない直径約25cm程度以下のものを選べば、テーブルのサイズに対してバランスよく収まります。
画像のテーブルは一般的な2人掛け用よりひとまわり大きめのアンティークテーブル。組み合わせたのは「モーネ ランプシェード トライアングル(※現在廃番)」、天井が高いので100cmコードの灯具を組み合わせてコードの長さを調節しています。モーネシリーズはシェードが紙でできており、漏れる光は淡く穏やか。ひとり住まいや二人だけの静かな生活に寄り添います。
2人〜4人家族にぴったりなのは、4人掛けテーブル。天板のサイズが「幅120〜160cm×奥行80cm」以上あれば、家族全員が食卓についても問題ありません。ペンダントライトは直径約30cm以上などの大きめのものでもバランスよく収まります。小さめシェードのものを選ぶ場合には2灯を並べて設置しましょう。
「ガラスシェード コニックワイド」シリーズは直径約22cmと両手に持つ程度のサイズ感。4人掛けテーブルの中央に吊り下げれば、しっくりと馴染みます。ガラスシェードはどんなインテリアにも良く馴染み、内装の邪魔をしない特性があるので、初めてのペンダントライトとしておすすめの素材です。電球からの光を遮らず全方向に広げるので、吊り下げる位置によっては眩しく感じる可能性もあります。座った状態で目線より少し高い位置にシェードを吊るしましょう。
4人以上の家族や、来客が多い家なら6人掛けテーブルがおすすめです。天板のサイズは「幅180cm以上×奥行80cm以上」のものを選び、多人数が座ってもゆったりできるようにしておきましょう。ペンダントライトは直径約30cm以上などの大きめのものを2灯か、小さめシェードなら3灯を並べて設置します。
家族や来客が多い家や、リビングダイニングが広い家の場合には6人掛け以上のテーブルがマッチします。幅が広いテーブルには大きなシェードを1個、もしくは小さなシェードを複数個合わせるのがおすすめです。シンプルで小さなシェード「ミニシェード ブラス」を3つ設置したパターンは、海外住宅のような非日常感を感じさせます。シェードのデザインによって印象が変わるので、インテリアとのコンビネーションを考えながら選びましょう。
円形テーブルの場合は、テーブル中央に照明が来るように配置します。四角形のテーブルと比べると大きさのバランスは取りやすいのですが、天井電源の真下にテーブルを置けるかどうかがポイントとなります。シェードのサイズはテーブルとのバランスを見ながら選びましょう。
写真のテーブルは直径約120cm、組み合わせたアイアンシェード パラフィは直径42cmで、一見するとシェードの方が大きく見えます。しかしこのテーブルは伸縮式となっており、伸ばした場合は長さ約168cmほどになるため、6人がけテーブルと同じように大きめのシェードを合わせています。
ダイニングで仕事や勉強をする場合や、家族の背が高かったり、ペットがいる家庭では照明を高めの位置に吊るすケースもあります。画像のように天井高2.7m以上の部屋にコード長60cmの灯具を吊るすと、座ったり立ち上がったりが頻繁な場所でもシェードが邪魔になりません。ガラスシェードの眩しさも軽減できます。
ペンダントライトはシェードの素材・デザインによって受ける印象が変わります。シェード自体のデザインはもちろんですが、光の出方も重要な要素。たとえばアイアンや真鍮のシェードは電球の光を通さないので、下方向のみをスポットライト的に照らし、レストランやカフェのようにテーブル上の料理を際立たせてくれます。
またその逆に、ガラスのシェードは光を通すため、電球からの光が全方向に広がります。部屋全体が明るくなると、家庭的で親しみやすい雰囲気に。昼間でも自然光を集めてきらきらと輝くため、ダイニング全体を明るい印象にしてくれます。
ガラスのシェードは吊るす場所や位置によって電球の光が目に入って眩しいので、吊るす位置を高めにしたり、テーブルや椅子の位置を工夫して調節しましょう。ルーメン数の低い電球を使用するのも効果的です。
ぽわっと優しいあかりになるのは、紙や乳白ガラスなどのシェードです。半透明のシェードから電球の光が透ける様子はお月様のようで、ナイトタイムのあかりとしてゆったり心身を落ち着けてくれます。電球の光が直接目に入らないので、眩しくないのも嬉しいポイントです。
アクシスのペンダントライトは「シェード」「灯具」「電球」を組み合わせて使用します。天井高2.4~2.5mのダイニング空間なら「コード長60cm」の灯具を選べば、座った時に目線の少し上に照明が来てちょうどよい明るさになります。最近は天井高2.7mやそれ以上のリビング・ダイニングも増えていますので、その場合は「コード長100cm以上」の灯具を選んでコードアジャスター等で調整しましょう。(※「照明セット」カテゴリに登録されている商品は、「シェード」「灯具」等がセットとなっていたり一体型になっています。灯具コードの長さを選べないので「コードアジャスター」等を使って高さ調節を行なってください。)
ダイニングやリビングなど広がりのある空間では、ペンダントライトのみだと全体の明るさを確保する事ができません。ダウンライトやダクトレールスポットライト、間接照明などの全体照明で必要な光量を確保した上で、装飾としてペンダントライトを吊るすのがおすすめです。もちろんあえてペンダントライトだけを吊るして、隠れ家のような空間に仕上げるのも◎ ペンダントライト=個性をプラスするあかりと考えてインテリアを計画しましょう。
ダウンライトやダクトレールは新築やリノベーション時に工事を行なって設置します。もしすでに入居済であったり、賃貸住宅にお住まいの場合は「後付けダクトレールスポットライト」を使用して、天井電源にダクトレールを設置することが可能です。ペンダントライト+ダクトレール+ダクトレール用スポットライトという組み合わせで、光量も確保することができます。
【参考記事】
⇒ペンダントライトと組み合わせて使う、ダクトレール用スポットライト
⇒あかりでお部屋のイメージチェンジ。天井照明をペンダントライトに交換してみよう
いざ選ぶとなると迷ってしまうダイニングテーブルと照明の組み合わせ。家族の人数や好きな明かりの雰囲気を参考に、お家にぴったりの一点を見つけて下さいね。
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