ペンダントライトには手のひらサイズの小さな物から、抱える程大きな物まで多様なサイズが存在します。一般的に玄関・洗面所・お手洗い等には小さな物を使用し、ダイニングやリビングには大きな物を使用するケースが多くなっています。部屋の広さやインテリアとのバランスを考えながら、その場所にぴったりのサイズを選ぶのが定石と言えるでしょう。
FEATUREひと手間と、その先。
LIGHTING
飾るように灯す、小さなペンダントライトの使い方
小ぶりで可愛らしく、雑貨を飾るように使えるミニサイズペンダントシェード。玄関やお手洗いには一個で十分、キッチンやダイニングだって複数を吊るせば多灯照明がお楽しみ頂けます。「小さいペンダントライトって暗くないの?」「どれぐらいの広さに何個吊るせば良いの?」といった疑問にお答えする、ミニサイズペンダントライトのお話をご紹介いたします。
2022.04.28 by AXCISONLINE
大きい明かりと、小さい明かり。
小さいペンダントライトならではのメリットは?
小さなシェードと灯具を組み合わせて完成する、小さなペンダントライト。コンパクトだと場所を取らないため狭い空間にも設置できて、家事動線上にあってもぶつかりにくいメリットがあります。よくいただくご質問として、「小さい照明は暗くありませんか?」とお尋ね頂く事があるのですが、照明の明るさは「シェードの素材と電球の明るさ指数」に大きく影響されます。小さいペンダントライトだからといって、必ずしも暗くなるわけではないので、ご安心下さい。
ミニサイズと言うだけで醸し出される雰囲気。
小さいペンダントライトは、あかりを灯している姿だけでも独特の空気感を醸し出します。可愛らしさだったり素朴さだったり、シェードのデザインによって印象は異なりますが、特別感がある事は確か。
大きいペンダントライトが建物や家具化するような存在だとしたら、小さいペンダントライトはその場の空気感と同列で並ぶ存在。そんな風に捉える事もできるかもしれません。
玄関・廊下には短めコード灯具を組み合わせて。
玄関や廊下にペンダントライトを設置する場合、灯具コードは15cm〜30cm程度の短めタイプがおすすめです。玄関ホールが吹き抜けになっていたり、天井が高い場合には、床面から2m以上の位置にペンダントライトが来るのが望ましい状態です。
ミニサイズシェード×ブラケット灯具の組み合わせは、よりコンパクト。
ミニサイズシェードはブラケット灯具との相性も抜群です。トイレ・お手洗いや洗面所など、狭い空間を素敵に仕上げたい場合にはこの組み合わせがGOOD。ダウンライトなどを組み合わせて十分な光量を確保しつつ、装飾的な照明としてこういったあかりを使うとおもてなし感が高まります。
(撮影協力:株式会社BROOK)
キッチンカウンターには2〜3個を並べて設置
横幅のあるキッチンカウンター。天井高2.4〜2.5mのキッチンにペンダントライトを使う場合、灯具はコード長30cm〜60cmのタイプがおすすめです。ペンダントライトの個数については、カウンターの横幅が1.8m〜2.2cm程度であれば2個が良バランスです。キッチンはペンダントライトだけだと料理するのに暗すぎる可能性もあるので、ダウンライトも併用するなど、十分な光量を確保できるようにしましょう。
ダイニングテーブルの上にも多灯付けがおすすめです。
ダイニングにペンダントライトを使用する場合、2人掛けテーブルならミニサイズシェード1個でもバランス良く収まります。4人掛け以上のテーブルの場合は大きいペンダントライトを1個設置するパターンが多いのですが、ミニタイプを2〜3個設置しても問題ありません。同じペンダントライトが複数並ぶ様子は整然とした雰囲気が感じられ、クラス感のある食卓空間になります。
※ダイニングテーブルと照明のバランスについてはこの記事:
「ダイニングテーブルと照明のグッドバランス」
どんな明るさになるの?
ペンダントライトを点灯した時の明るさ感は、シェードの素材と電球によって変わります。
シェードが鉄のように光を通さない素材なら下方向をスポットライト的に照らし、天井方向は明るくなりません。その逆にシェードがガラスなど光を通す素材なら、全方向に光が広がります。
また、電球は選ぶ種類によってほのかな明かりからメイン照明級の強いあかりまで様々となります。電球の商品ページに記載の「●●ルーメン」といった明るさ指数や、「●●ワット相当」といった白熱電球換算の明るさを参考にお選びください。
コードの長さや電球の比較。
同じペンダントシェードでも、灯具コードの長さや使用電球によって明るさ感は異なります。
左側の「シャンデリアLED電球」はろうそくのような控えめのあかり、右側の「クリプトン型LED電球」は広範囲に広がる強めのあかりを放ちます。
ペンダントライトは天井から吊り下げて使用するため、シーリングライトやダウンライトより光が視界に入りやすくなります。あまり強い光の電球を使うと眩しいので、低く吊り下げる場合には明るさが控えめの電球をお選びください。
最後に。
小さなペンダントライトはコンパクトな日本の住宅と相性が良く、ささやかで、どこかスペシャルな雰囲気をその場に与えてくれます。消灯時には佇まいを楽しみ、点灯時にはしっかり照明としての役割を果たす。家作りをされる際には、是非どこかのお部屋に小さなペンダントライトを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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