照明には欠かせない、あかりを生み出す光源である「電球」。近ごろは照明器具内部にLED光源を内蔵した製品も増えてきましたが、ペンダントライトなどにはまだまだ電球を組み合わせて使用するのが一般的となっています。
FEATUREひと手間と、その先。
LIGHTING
あかりのイメージを左右する、電球の選び方
お部屋の印象を大きく変える「あかり」。照明器具自体を吟味するのも大切ですが、同時に気を配らないといけないのが電球の選び方です。たとえば同じ照明器具を使っていても、付ける電球が変わるとイメージも大きく異なる事も起こり得ます。今回はアクシスの電球を例に出しながら、詳しい電球の選び方についてご紹介します。
2020.07.03 by AXCISONLINE
部屋の中にあかりを生み出す「電球」
どんな電球を選ぶ?
シェードやブラケットといった照明器具本体は見た目のイメージを決めるアイテムなのですが、あかりを灯した時=点灯している時のイメージを作るのは電球です。たとえばガラスシェードにシャンデリア型の電球を合わせるとクラシカルな雰囲気となりますが、乳白色の丸型電球等を合わせればミニマルな雰囲気に仕上がります。照明の本来の役割である”照らす”という機能を左右するのは、電球選びと言っても過言ではないでしょう。
電球選びの基本となるのは「口金のサイズ」「電球の色味」「明るさ」等です。それさえ間違わなければお好きなデザインで決めてしまってOKなので、是非しっかりとチェックしてくださいね。
最初に確認するのは、口金径。
電球を選ぶ時は、まず口金径を確認します。口金径とは「E17」や「E26」といった数値で表されるもので、灯具と電球とを繋ぐ口金の部分のサイズを表しています。
「E17口径」というのは口金部分の直径が17mmという事です。「E26口径」なら口金部分の直径は26mmです。他にも何種類か口金サイズは存在しますが、日本の家庭のペンダントライトに使われているのはこの「E17」「E26」のサイズが主流です。
同じ口金径の「灯具」と「電球」を組み合わせます。
電球の口金径と、ペンダントライトの配線部分となる灯具の口金径は、かならず同じサイズの物を選びましょう。「E17電球」は「E17灯具」と、「E26電球」は「E26灯具」と合わせて使用します。サイズが異なると使用できないためご注意ください。
電球の種類について。
現在よく使われているのは「LED電球」ですが、昔ながらの「白熱電球」や、オフィスや学校で使われる「蛍光灯」といった電球も存在します。近年はLED電球の種類が豊富になって来ているため、これまで白熱電球や蛍光灯を使っていた場面でもLED電球を採用するケースが増えています。アクシスで販売中の電球は白熱電球の雰囲気のよさを再現したLED電球がメインとなっています。
【白熱電球の特徴】
オレンジ色の暖かな光を全方面に出します。電球自体も熱くなるため、布や紙のシェード等には向いていません。電球の形はボール型・レフランプ・クリプトンなどたくさんの種類があり、それぞれに適した電球を選びます。
【蛍光灯の特徴】
空間全体に光がまんべんなく広がり、物がはっきりと見え、仕事場や学校など作業をする場所に適しています。形状は丸い輪っか型やボール型など様々にあり、色味も昼白色・昼光色・電球色があります。
【LED電球の特徴】
近年開発された新しい電球で、蛍光灯に替わって主流商品となりつつあります。省エネ効果が高く、長寿命。蛍光灯と比べると光が広がる範囲は若干狭くなりますが、字や物ははっきりと見えます。形状や色味がバリエーション豊かで、アクシスでも様々なLED電球を販売中です。
明るさの単位について。
電球の明るさを示す単位には、W(ワット)や、lm(ルーメン)といったものがあります。いずれも数値が大きいほど明るさが強くなり、数値が低いほど暗くなってゆきます。
W(ワット)とは白熱電球の明るさの単位で、消費する電力の数値でもあります。白熱電球は「明るさ=消費電力」なので、消費電力が大きいほど明るさも強くなります。
lm(ルーメン)はLED光源・LED電球の明るさの単位です。LEDの場合「消費電力」と「明るさ」がイコールではありません。そのため「消費電力は4W・明るさは440lm・白熱電球に換算した明るさは40W相当」といった少し複雑な表記となるのです。
どれぐらいのあかりが必要なの?
お部屋の広さと必要な明るさについては「一畳あたり30〜40W、もしくは300〜600lmが目安」と言われています。電球や照明器具を組み合わせて、部屋の広さに合った明るさをキープしましょう。
たとえば14畳のリビングダイニングならこんな例が考えられます。
・ダイニングにペンダントライト1灯(440lm・40W相当)
・キッチンにペンダントライト2灯(880lm・80W相当)
・リビングにフロアライト1灯(440lm・40W相当)
・スタディコーナーにウォールライト1灯(440lm・40W相当)
・フロア全体にダウンライト(全部で3900lm相当)
…合計約6100lm
もちろん上記はあくまで例なので、電球の色味や、部屋の間取りなどによって体感の明るさは変わります。家づくり中の方はぜひ住宅会社の担当者に相談をして、暮らしや好みにマッチするあかりを選びましょう。
どんな色の明かりが好み?
もうひとつ、明かりの雰囲気を決めるのに重要なのが「電球の色味」です。
たとえば夕陽のように暖かいオレンジ色がお好みなら「電球色」を選びます。ウォームで優しい明かりは、ダイニングや寝室、間接照明などにおすすめ。実際のW数やルーメン数よりも暗めに感じられるので、勉強部屋やリビングなどには適していないケースもあります。
昼下がりのような自然な明るさがお好みなら「昼白色」「温白色」等を選びます。ナチュラルな色合いはリビングや洗面所、玄関、お手洗いなど様々なシーンに馴染み、文字を読んだり作業をするのにも不便さは感じません。
勉強部屋や仕事部屋など、読み書きや作業をする場所には「昼光色」をえらびます。クールな青みがかった白色は脳を目覚めさせる効果があり、集中力アップにも効果があると考えられています。くつろいだり食事をしたりするリビングやダイニング、寝室などにはあまり適さないため、注意が必要です。
アクシスの電球は、クリアガラスで中身のフィラメントの見えるタイプは「電球色」の色味をしています。あたたかみがあり、部屋の雰囲気を優しげに見せてくれる電球色はダイニングやリビングなど落ち着いて過ごす空間にぴったりです。
電球とシェードの組み合わせについて。
デザイン性の高い電球を選べば消灯している時でも見た目を楽しめます。特にガラスシェードや浅型シェードは電球がはっきりと見えるので、存在自体がまるで雑貨やオブジェのよう。「シャンデリアLED電球E17」はろうそくのようなフォルムがクラシカルで、装飾性の高い電球です。
浅型のシェードにレトロな電球を組み合わせたパターン
浅型のシェードは電球を覆わないため、光が空間全体的に広がります。消灯時も電球が見えるので、インテリアのアクセント的役割も果たします。「エジソンランプLED電球E26」は40W相当の明るさなので、ダイニングの上に多灯付けをしたシェードや、寝室などのほのあかりを楽しむ照明にぴったりです。
シェードを使わずミニマルな明かりにしたパターン
シェードを組み合わせずに、灯具と電球だけのあかりでミニマルな雰囲気を作ります。「LEDボール型電球E26」は明るさ60W相当、広い範囲に光が広がるので、しっかり明るくしたい空間で役立ちます。
アクシスオリジナルのLED電球については、公式YouTube「つっつんチャンネル」でもご紹介しています。各電球のデザインや使用感も動画で見ることができるので、ぜひCheckしてみて下さいね。
ただ明かりをとるだけではなく、お部屋の雰囲気や居心地にも影響を与える「電球」。サイズや明るさと同時に、電球自体のデザインもしっくり来るものをお選びくださいね。ペンダントライトやインテリアにマッチする「これだ!」と思う一点がきっと見つかるはずですよ。
SHARE